税制改正と税負担の不平等感

2018.03.30

平成30年度の税制改正法案が可決されました。
今回の改正では、法人税、所得税をはじめ、様々な改正が行われていますが、ここ最近の税制改正の流れとして感じるのが、もともと税負担が重い、頑張って働いている人の税負担をさらに重くしようという傾向です。

今回の改正でも、給与所得控除が年収850万円で打ち止めとなるため、それ以上の人は増税となりますし、さらに高所得の人は基礎控除もなくなるため、二重で増税となります。

誤解を恐れずに言えば、年収1,000万円の人は年収500万円の人の2倍頑張っていますが、所得税は5倍以上負担しています。(ここでいう「頑張っている」は知恵を出すことや過去の勉強等も含めてのことであって、今現在働いている時間が長いか短いかを言っているわけではありません)

弊社のクライアントには、ビジネスを頑張っている人がとても多いですが、みなさん言うのは、「頑張れば頑張るほど、税金を持っていかれる、知ってはいたけど負担感はすごい」ということ。

税の公平性というと、定額が良いのか、定率が良いのか、累進制度が良いのかという議論になります。
病気や家庭の事情で頑張ることができない人もいますので、ある程度の累進制度は仕方がないと思います。

2倍頑張った人が5倍、3倍頑張った人が10倍、4倍頑張った人が20倍、納税しなければいけない社会というのは公平だろうか?
そして頑張っている人にさらに納税負担を増やす税制改正というのは適正なのだろうか?
と疑問に思います。



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