業務時間外の勉強は必要か?(税理士業界編)

2018.07.13

最近、ある業界の方が書いた、似たようなコラムを拝見しましたので、税理士業界と弊社の状況についても書いてみたいと思います。


弊社の場合、採用面接で最低限の能力があることの確認や、ある程度の教育もしますし、新人に限らず、1人で仕事を完結することはなく、必ず他人のチェックが入りますので、業務時間外に勉強しなくても一番下のスタッフとして仕事をすることは不可能ではありません。

ただし、税務は毎年のように改正があり、それをキャッチアップしないとクライアントに迷惑をかけることもありますので、クライアント対応は難しいでしょう。

また、業務時間外に勉強しないことによって以下のデメリットも考えられます。


 ・給与が上がらない

 ・高いレベルの仕事を任せてもらえない

 ・将来的に必要な人材ではなくなる


今までいろいろな人を見てきて思うのは、日々の復習や勉強をしっかりやっている人は、仕事の能力もとても伸びるので、給与も上がりますし、それに応じて高いレベルの仕事も任せられ、難しい仕事をすることによってさらに成長するという好循環が生まれています。

でも、それ以上にこの業界で重要なのは3つ目の「将来的に必要な人材ではなくなる」という部分だと個人的には思います。
税務、会計業界はAIの発達により、急速に自動化が進んでおり、今まで人がやっていた「作業」の部分は今後どんどん縮小され、「付加価値」が求められるようになります。
そうなった時に、付加価値を提供できない人は、この業界では生きていけなくなります。

一般的に業務時間外の勉強は自分への投資と言われていますが、それは自分がレベルアップするためという意味合いが強いと思います。
しかしながら今後、人が担う仕事がシュリンクしていく税務、会計業界では、「生き残るため」という意味合いの方が強いのではないかと思います。



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