税理士IT化時代 2017.11.03 税理士が普段行っている仕事、どんなイメージがあるでしょうか?ひと昔前は、クライアントのところに行き、帳簿のチェックをして、もしくは資料を預かって帳簿の入力をして、それを毎月繰り返して決算期には決算書と申告書を作成する、という業務が一般的でした。そのため、事務所から通える範囲のクライアントがほとんど、という税理士事務所が多かったのではないかと思います。ところが、ここ十年くらいでIT化の波は税理士業界にも波及し、仕事のやり方も大きく変化しました。その中でも特に大きな変化は場所を選ばなくなったことだと思います。クラウド会計ソフトやクラウドサーバー、自社サーバーでもリモートアクセス等により、クライアント先等の事務所外でできる作業が格段に増え、今や事務所でも外でも同様の作業ができるようになりました。また、遠隔地のクライアントでも、Skype等で顔を見て直接話せるようになったため、事務所というハコも必要なくなりましたし、事務所からの距離という概念もなくなりました。会計ソフト(システム)も専用機からパッケージソフトになり、最近ではクラウド会計システムも出てきており、かつては税理士事務所しかできなかった作業が今ではAIが当たり前にやる時代になってきました。この流れは今後さらに加速し、少なくとも税理士事務所の「作業」というのは、ほとんどなくなるのではないかと思います。だからと言って、税理士事務所がいらないかというと、そんなことはないと思います。作業を自動でやってもらうようになった時代に税理士は何を求められるのか?それは、どれだけ有用なアドバイスやコンサルティング、プランニングができるのか?ということだと思います。記帳や申告書・決算書の作成等の「作業」は自動でできる時代になった時(もう数年後のことだと思います)、全国に7万人以上いる税理士の淘汰が始まり、「作業」しかやってこなかった税理士にとっては厳しい時代になるのではないかと思います。 < ビットコイン(暗号通貨)の所得税法上の取扱い税率を下げて税収を増やすという発想 >